『体験版について@』
アイリス
「あ、体験版が完成したのね。
かなり時間が掛かってたみたいだけど・・・内容はどんな感じなのかしら?」
ルカ
「どうやら、去年の“バレンタインデー企画”に配布した物とさほど変わらないようです」
アイリス
「えっ?!
それじゃあ、作者は一年間も何をしてたのよ?」
ルカ
「システム改正や文章訂正、予告編を追加したとか。
・・あ。あと、メニュー画面でENDを選択すると、面白い事が起こるそうですよ」
アイリス
「面白い事って、何?」
ルカ
「秘密だそうです」
アイリス
「ふーん、プレイしてからのお楽しみってわけね」
ルカ
「そのようです」
アイリス
「でも、予告編って、なんだかカッコイイわね♪
映画やドラマみたい!」
リアード
「カッコイイだと?! 冗談じゃない!
あんなものは、ただの恥さらしだっ!!」
アイリス
「あら、リアード。
顔を作るのも忘れる程、ひどい内容だったのね」
リアード
「はっ!」
リアード
「作者さんってば、ひどいんだよ〜。
“読者サービスだ”とか言って、僕に変な服を着せる気なんだ!」
アイリス
「もう今更、顔作っても遅いと思うけど・・・」
ルカ
「変な服、というのは?」
リアード
「そ、それは・・・」
アイリス
「●×△〜・・・よ」(※ネタバレ防止。)
ルカ
「・・なんだ、そのような事。
私がされた事に比べたら、全然マシです!」
リアード
「“そのような事”だと?!
俺様の気持ちが貴様如きに分かってたまるものかーっ!(涙目)」
アイリス
「私も、それってかなりキツイと思うけど・・・。
ルカがされた、それ以上の事って一体、何?!」
ルカ
「なぜ、何故・・・私の出番が少ないんだー!!!
アイリス
「・・・・・・そうなの?」
リアード
「・・俺が知るかよ。
ってか、全然、俺よりマシじゃん」
ルカ
「本来ならば、私のみ攻略可という体験版を配布する予定だったのに・・・
あの出番の少なさは、あんまりですっ!!」
アイリス
「あー・・・確か、データの引き継ぎが面倒だっていうのと、
隠しキャラが登場しちゃうからNG!・・・って事になったのよね」
ルカ
「ただでさえ、“真面目”という一番人気度が低そうなキャラ設定なのに、
あれでは、ただの一票も入らない可能性大ですよ!!」
リアード
「そんなもの、お前に魅力がないだけだ。
俺様なら、一度だけの登場で女を骨抜きに出来るぜ♪」
ルカ
「がーんっ!!」
アイリス
「ルカ、元気出して。
きっと、あなたの良さを解ってくれる人はいるわ!」
ルカ
「・・では、どこが?」
アイリス
「え?」
ルカ
「私の“良さ”とは、どこでしょうか?」
アイリス
「えーっと、それは〜・・・」
リアード
「はっきり無いって言えよ」
アイリス
「そ、そんな事ないわよ!
ルカの良さ、ルカの良さ〜・・・・・・・・・・あ!」
ルカ
「えっ、何ですか?!」
アイリス
真面目なところ!!
ルカ
「・・・・・・」
リアード
「フォローするどころか、落としてどーすんだよ・・・」